IT
2023.09.29
2023.10.09
失敗しない!新卒未経験IT企業の求人はここを見る
「IT企業に就職したいけれど、どこを見ればいいのかわからない。」「ブラック企業を避けるには、何を調べたらいいの?」
IT求人の見方に困っていませんか?
新卒未経験でIT企業を目指している方、社会人なら当然知っていることでも学生はわからないことが多いですよね。異業種からIT企業に転職を希望している方も同様です。そんな方が少しでも豊かな社会人生活を送れることを願って、失敗しないIT求人の見方をご紹介します。
【大前提】業界の構造を知る
新卒未経験で求人を出している企業は「SIer」の可能性が高いです。基本的には、準委任契約で取引先の企業に常駐する(取引先のオフィスで働く)か、請負契約で成果物を納期までに納品するか、の2種類の形態をとります。いずれにしても、数次の請負契約となっていることが多く、下請けの企業ほど薄給で下請けの仕事から抜け出せず、ブラックである確率が高いです。
「未経験でもIT企業に就職できる!」
と宣伝されていても、「IT企業」にはさまざまな種類があります。下請け企業は離職率も高く常に人手不足のため、就職しやすいです。しかし、これらのデメリットがあります。これは筆者が実際に経験した負のループです。このループに陥らないため、なるべく上流の「元請企業」または「社内SE」をおすすめします。それぞれメリット・デメリットがあります。最後はご自身で判断してください。
元請企業
- メリット上流工程(要件定義・外部設計)に携われる。下流の労力のかかる仕事は下請けに発注できる。
- デメリット規模が大きい案件ほどマネジメント・会議に忙殺される。※大企業ほど大規模案件を抱え、高いスキルを求められる。
社内SE
- メリット自社内で開発ができるため、顧客の視線を気にせずストレスフリー。自分で伸ばしたい技術を用いて自社製品の開発ができる可能性がある。
- デメリット周りの環境がゆるい、顧客先のシステムに合わせた提案をするため、新しいスキルの実績を積む機会が少ない。夜間の保守を受け持っている場合、シフト勤務の可能性がある。(大体下請けに発注される)
求人票の見方
取引先の業界と規模を見る
元請け企業・社内SEの取引先の業界は、IT業界ではありません。商社、金融、製造系などを取引先に持ちます。収益性の担保のため、取引先の業界が今後衰退していかないか、取引先企業に財力はあるかをチェックしておきましょう。
反対に、下請け企業の取引先の業界は、IT業界です。「システム○○会社」や「○○ソリューション株式会社」というご自身で知らない企業名の場合、3次請け・4次請けの末端SEになりかねません。一度就職すると、次に転職する際に這い上がることが困難なため、できれば下請け企業の中でも、誰もが知っているIT企業が取引先の企業を選んだほうが良いでしょう。グループ会社の業界と規模を見る
「取引先」と同様の考え方です。
グループ会社がIT業界でない企業か確認しましょう。元請け企業や社内SEはグループ会社から案件を受注しているケースがあります。グループ会社の規模が大きいほど、業績が安定し倒産のリスクを避けられるため、グループ企業の規模とさらにその取引先を確認すると良いでしょう。反対に、下請け企業のグループ会社がIT業界の場合、グループ会社同士で請負構造ができている可能性があります。規模が大きい方の企業に就職した場合も(移籍型・在籍型問わず)「出向」で規模が小さい方の企業に流される可能性があります。公式HPを見る
これらの情報を就活サイトで確認されている場合、公式HPは必ずチェックしましょう。
公式HPの求人の方が正しいです。中には就活サイトで偽の情報を記載している企業もあります。記載が異なる場合は電話で直接確認しても良いでしょう。下請けSEからひとこと
「失敗」を避けるための求人票の見方をご紹介してきました。しかし、最も確実に「失敗」を避ける方法は実際にその企業様に訪問することです。
下請け企業でも「良い」企業は存在します。企業訪問やインターンシップ、企業面接を通して、最後は「ご自身の違和感」を大事にしてください。少しでも「違う」と感じた企業は、貴方にあった企業ではありません。読者の就活がうまくいくようお祈りしております。
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うめこ