教育
2023.10.29
2023.10.30
中学受験を始めるのはいつから?気をつけることは?
今回は元塾講師の観点から中学受験を始めるべきタイミングや気をつけるポイントをお伝えします。前提として地方の中学受験を元にしてます。目次
遅くとも5年生のはじめから
結論から言うと、遅くとも5年生のはじめから受験勉強を始めないと受験は戦えません。
これにはいくつかの理由がありますので順に説明していきます。受験勉強の自覚は最低1年!?
まず、中学受験の勉強においてお子さん自身に受験勉強の自覚が生まれるのは早くても1年かかります。
どんなに優秀なお子さんでもどんなにご家庭でのしつけが行き届いていても、お子さんの勉強のスイッチが入るのはかなり遅いです。5年生の内容が半分
受験では特に社会や理科などの内容は5年生で習うものが半分出題されます。
つまり6年生から受験勉強を始めていては基礎固めはもちろんのこと、前提知識でさえライバルたちに大きく離されます。学校の内容はほぼ皆無
さらに社会や理科に関しては学校で習う内容はほとんど無いと言っても過言ではありません。
どんなに優秀なお子さんでも知らない内容を少ない時間で習得するのはデメリットでしかありません。算数が難しい
中学受験の最大の鬼門は算数です。他の教科はインプットをしっかりすればそれなりに力はついてきますが算数はそれに加えて質の良いアウトプットが必要です。算数の基礎を早めに固めるためにも受験勉強のスタートは早めに行うことが必須です。
塾に通うか自宅でやるか
中学受験は塾に通う方が圧倒的に良いです。
何よりも中学受験をするお子さんにとって周りに同じ境遇の仲間がいることは何よりのモチベーションになります。そういう観点からできれば集団授業を行っている塾に通いましょう。塾選びのポイント
中学受験をする上での塾選びですが、超難関校を目指す場合でなければ授業の質やカリキュラムなどはそこまで重要ではありません。
個人的に大切な要素を挙げてみました。- 周りに一緒に頑張る仲間がいるか
- 送り迎えに負担はないか
- 授業料などが適切かどうか
広告に惑わされるな!?
これは完全に個人的な意見ですが、広告に力を入れている塾は授業料の割にサポートがいまいちだったりします。
今、あなたが申し込もうとしている塾の授業料の内訳には何が含まれているかを想像してみてください。広告宣伝費、施設管理費などなど直接お子さんの成績に関するものではないものがたくさん含まれているはずです。極論ですが机と椅子と空調があれば子供はしっかり勉強できます。口コミが何よりの指標
先生の手厚いサポートがあったり、雰囲気の良い塾というのは自然と口コミで広がっているはずです。
ぜひママ友、パパ友ネットワークを活用することをおすすめします。正直これが一番の信頼できる情報です。また、広告を大々的にだす塾は数字を重要視します。アンテナはしっかり張っておきましょう。
お子さんの気持ちを尊重する
中学受験を始めるタイミングや気をつけるポイントをいくつか挙げてきましたが、何よりもお子さんの気持ちが一番大事です。
中学受験は親のエゴになりがちですが、教育の機会を一方的に与えるのではなく、一緒に頑張ろうといった姿勢をご家庭で築くことが大切です。まずは普通科コースから
子供にとって環境がガラッと変わることは大きなストレスでもあり気持ちの切り替えがうまくできないことがあります。
いきなり明日から受験勉強だというのは子供にとってはなかなかにハードルが高いです。おすすめは小学校2.3年生ごろから受験コースがある塾で普通科コースなどを週1.2回通わせることです。塾で楽しく勉強をする習慣がついた中で自発的に受験に挑戦しようとさせるのも一つの手だと思います。
まとめ
色々なポイントを挙げましたが、受験には情報が必要です。
ギリギリになってあまり考慮もせず決めてしまうのは良くありません。お子さんとしっかり話し合った上で長い目で見て受験対策をしましょう。