【Webデザイナー】開業届を出すのに苦労した話
開業届はオンラインが手軽でカンタン、とは言いながら、eTaxソフトはエラーが多くて面倒くさいですよね。そこで、実際に筆者がWebデザイナーとして開業届を提出するにあたって苦労した点をお話していきます。
※マイナンバーカードの電子証明書が発行されている前提です。電子証明書を発行していない方は市役所へ行きましょう。
- 開業届
- 青色申告承認申請書
記入自体は難しくないのですが、そこにたどり着くまでが大変でした...
苦労話
① そもそも申請書どこ!?
まず、一番最初に詰まったのは「申請書」を何で提出するか?ということ。
eTaxで提出するらしいことはわかったのですが、eTaxで調べると色々出てきました。- eTaxソフト(PCにダウンロードする)
- eTaxソフト(WEB版)(ブラウザ上で見る)
- 受付システムのマイページ(ブラウザやアプリで見る)
eTaxソフトのインストールが大変そうだったので、まずはWEB版から試してみることに。
マイナポータルを使ってログイン後、申請書一覧を確認しました。
申請書どこ???
ネットで調べると「開業届」「青色申告申請書」のように「申請書ずばりの名前」で出てこないので、まず探すのに苦労しました。
ちなみにこちらが正式名称でした。
- 個人開業の開業・廃業等届出書
- 所得税の青色申告承認申請書
探してみると、「青色申告承認申請書」がありました!
しかし、開業届が見当たりません。eTaxソフト(WEB版)では開業届は提出できないようです。
次に受付システムのマイページへ。
ログインして、「申請書・納付書の作成」をクリックすると、「事前準備セットアップを行ってください。」とのこと。仕方なく別ページで手順を確認しましたが、「e-Tax AP」の口コミがあまり良くなかったので、インストールせず、スキップしました。
画面遷移した先はなんと!「eTaxソフト(WEB版)」の申請画面でした...
ここにたどり着くまででもへとへとです。
残りの気力を振り絞って、eTaxソフトをダウンロード。税目のインストールが必要とありましたが、どれをインストールするのかわからない!
調べると、「所得税」の中にどちらもフォーマットがあるそうです。「所得税」だけインストールすればよかったのですが、わからなかったので色々入れてしまいました(泣)
「申請・申告等」→右下の「新規作成」をクリックし、こちらを選択して次へ。
ありました!やっと申請書を見つけることができました。
ここまでがとても長かったですが、結論、1番目の「eTaxソフト」で提出するしかないようです。
② マイナンバーカードが読み取れない
申請書を選択する前に、「利用方法の選択」が必要なのですが、ここで「マイナンバーカードを利用する」が出てきます。
どちらにしてもマイナンバーカードの番号の入力は必要なので、最初から読み取ってしまった方が楽だろうと思い、利用するを選択しました。
ん?ICカードリーダライタ??
eTaxソフト(WEB版)はスマホでマイナンバーカードを読み取ってログインできたので、PCに接続する用のICカード読み取り機はありませんでした。スマホからできないの?と思い調べましたが、どうやらダウンロード版ではスマホを使ったログインができないようです。
仕方なく楽天で正規品で安そうなものをポチりました...後の流れはスムーズでした。
これらのサイトを参考に入力をすすめました。
- 印紙税関係資料(書式表示申告・申告手続編) ←印紙税ではありませんが、流れはそのまま参考になります
- 開業届とは? 書き方、必要なもの・書類を解説【記入例付】
- 青色申告承認申請書とは?書き方や提出期限について解説!
ここで一つ、Webデザイナーが開業届を記入するうえで気を付けることをこれから開業する方に向けて書き残します。
Webデザイナーが開業届を提出するときの注意点
Webデザイナーが開業するにあたって、気を付けたほうが良いのがこちら。
- 職業欄
- 事業の概要欄
フリーランスにとって健康保険料は大きな問題。売上が上がるにつれて、国民健康保険の負担額が大きくなります。しかし、Webデザイナーは国民健康保険だけでなく、「文芸美術国民健康保険組合」に条件を満たせば加入することができ、保険料の負担額を一定に保つことができます!
団体加入が条件となりますが、「JILLA日本イラストレーション協会」に所属することで加入できるようです。
そのための条件が、開業届・青色申告承認申請書の記入内容で、(正確には確定申告書控ですが)「プログラマー」では通らない!とのことです。「文芸、美術及び著作活動に従事」する職業名ということで、「Webデザイナー」や「グラフィックデザイナー」のような書き方をしている必要があるようです。
送信する前に、一度確認しましょう。
結論(手順だけ知りたい方はこちら)
必要なもの
- マイナンバーカード(電子証明書発行済み)
- ICカードリーダーライタ
手順
- eTaxソフトのダウンロードダウンロードサイトはこちらe-Taxソフトのダウンロードコーナー
- 税目「所得税」をインストール
- こちらのサイトを参考に入力
- 印紙税関係資料(書式表示申告・申告手続編) ←印紙税ではありませんが、流れはそのまま参考になります
- 開業届とは? 書き方、必要なもの・書類を解説【記入例付】
- 青色申告承認申請書とは?書き方や提出期限について解説!
- 「職業」「事業の概要」に「デザイナー」であるとわかるような記載をする
- 送信!
最後に
体系化された情報が見当たらなかったので、今回は「開業届を提出したときに苦労したこと」をテーマにお話しました。
参考になった!という方はSNS等で拡散してください!